確定申告ライン・住民税・増える税金を1分で見える化

副業の確定申告のやり方
|スマホ・e-Taxで完結する5ステップ【2026年版】

公開日:2026年7月24日 | この記事は2026年7月時点の制度に基づいています

副業の確定申告とは、給与以外の副業所得を自分で計算して国に申告し、所得税を精算する手続きです。令和7年分(2025年分)の申告期間は2026年(令和8年)2月16日(月)から3月16日(月)まで(国税庁「令和7年分確定申告特集」)。いまはマイナンバーカードとスマートフォンがあれば、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」からe-Taxで、書類の作成から提出までをスマホだけで完結できます。この記事では、申告が必要かの確認から提出・納税までを5つのステップに分けて解説します。

この記事の要点
  • 令和7年分(2025年分)の確定申告期間は2026年2月16日〜3月16日。納付期限も3月16日で、還付申告は期間前でも提出できる
  • スマホ+マイナンバーカード+マイナポータルアプリがあれば、確定申告書等作成コーナーからe-Tax(マイナンバーカード方式)で提出まで完結できる(ICカードリーダライタ・PC不要)
  • e-TaxのID・パスワード方式は令和7年10月1日から新規発行停止。これから始める人はマイナンバーカード方式を使う
この記事でわかること
  1. STEP1:そもそも確定申告が必要か確認する
  2. STEP2:必要な書類・データをそろえる
  3. STEP3:副業の所得金額を計算する
  4. STEP4:確定申告書等作成コーナーで入力する
  5. STEP5:e-Taxで提出し、納税・還付と住民税の徴収方法を選ぶ
  6. モデルケースで見る記入イメージ

STEP1:そもそも確定申告が必要か確認する

最初に、自分に所得税の確定申告が必要かを確認します。結論として、給与を1か所から受け年末調整を受けている会社員は、給与所得・退職所得以外の所得金額の合計が年20万円以下なら所得税の確定申告は不要です(国税庁タックスアンサーNo.1900)。20万円を超える場合や、副業がアルバイトなど2か所目の給与でその収入が20万円を超える場合は申告が必要になります。

20万円以下で所得税の申告が不要な場合でも、住民税にはこの免除がありません。お住まいの市区町村への住民税申告が別途必要になる点に注意してください。判定の詳しい仕組みは記事末尾の関連記事で解説しています。
自分のケースで申告が必要かどうか迷う場合は、副業の税金シミュレーターに本業年収・副業のタイプ・収入と経費を入力すると、確定申告の要否と増える税額をまとめて確認できます。

STEP2:必要な書類・データをそろえる

申告が必要とわかったら、先に書類をそろえておくと入力がスムーズです。副業(業務委託・ネット収入などの雑所得・事業所得)で確定申告をする会社員が用意する主なものは次のとおりです。

副業の収入と経費は、日付・相手先・金額がわかる形で1年分をまとめておきましょう。取引が多い場合は、月ごとに集計しておくとSTEP3の計算が楽になります。

STEP3:副業の所得金額を計算する

次に、副業の所得金額=収入金額−必要経費を計算します。ここでいう「収入」は経費を差し引く前の売上・報酬の合計、「必要経費」はその収入を得るために直接かかった費用です。業務委託やネット収入などは、原則として雑所得(規模や継続性などの要件を満たせば事業所得)に区分されます。

項目内容
収入金額副業で得た報酬・売上の年間合計(源泉徴収された分も税引き前の総額で計上)
必要経費収入を得るために使った費用(通信費・消耗品費・手数料など。私用と兼用なら家事按分)
所得金額収入金額 − 必要経費(この金額で20万円ルールや税額を判定する)
自宅の家賃・通信費などを副業でも使っている場合は、事業に使った割合分だけを経費にできます(家事按分)。全額を経費にはできないため、使用割合の根拠を残しておきましょう。

STEP4:確定申告書等作成コーナーで入力する

書類と所得金額がそろったら、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスして申告書を作成します。スマホでもパソコンでも同じサイトを使えます。画面の案内に沿って、次の順に入力していきます。

  1. 「作成開始」を選び、提出方法としてe-Tax(マイナンバーカード方式)を選択する
  2. マイナポータルアプリでマイナンバーカードを読み取り、本人認証・ログインを行う
  3. 本業の源泉徴収票の内容(給与収入・源泉徴収税額など)を入力する
  4. 副業の所得を入力する(雑所得の「業務」など該当区分に、STEP3で計算した収入金額と必要経費を入力)
  5. 生命保険料控除・医療費控除・ふるさと納税などの各種控除を該当する範囲で入力する
マイナンバーカード方式なら、事前の税務署への届出やe-Tax用ID・パスワードの管理が不要です。スマホに電子証明書を搭載したマイナンバーカード(スマホ用電子証明書)にも対応しています(国税庁e-Tax)。
e-Taxの「ID・パスワード方式」は、令和7年10月1日から新規発行が停止されています。すでにID・パスワードをお持ちの方は引き続き使えますが、これから始める方はマイナンバーカード方式を利用することになります(国税庁e-Tax「ID・パスワードの新規発行停止について」)。

STEP5:e-Taxで提出し、納税・還付と住民税の徴収方法を選ぶ

入力が終わると税額が自動計算されます。内容を確認し、そのままe-Taxで送信すれば提出は完了です。提出後の流れは次のとおりです。

提出後は、送信したデータや受信通知(メッセージボックス)を保存しておくと、翌年以降の申告や問い合わせのときに役立ちます。副業分の住民税を給与天引きにしたくない場合の実務は、関連記事の第二表の書き方も参考にしてください。

モデルケースで見る記入イメージ

本業の給与収入450万円の会社員が、業務委託の副業をしている場合の記入イメージを表にまとめます(控除は基礎控除のみの単純化した例)。

項目金額入力・判定のポイント
本業の給与収入450万円源泉徴収票の「支払金額」を入力
副業の収入金額40万円報酬・売上の年間合計(税引き前)
副業の必要経費10万円通信費・手数料など
副業の所得金額30万円40万円 − 10万円。20万円超のため確定申告が必要

この例では副業の所得が30万円で20万円を超えるため、所得税の確定申告が必要です。副業の所得30万円が本業の課税所得に上乗せされて所得税・住民税が計算されるイメージになります。実際に増える税額は本業年収や控除の状況によって変わるため、次のシミュレーターで自分の数字を入れて確認するのが確実です。

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まとめ

この記事は2026年7月時点の制度に基づく一般的な解説です。所得区分の判定・必要経費の範囲・利用できる控除は個々の状況によって異なる場合があります。個別の判断については、税務署または税理士にご確認ください。